有限会社トキワ薬局

処方箋のお話(その1)長期処方の分割調剤ってなに? 湯河原のトキワ薬局

湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして

ありがとうございます。

前回は、“熱中症の応急処置”について、重要なポイントを紹介させて頂きました。

軽い症状であれば、応急処置の方法をとって少し休めばラクになってくると

思いますが、特に年配の方や持病をお持ちの方などは、その後の経過にもしっかりと

気を配ってください。

日常生活の中で不安なことや気になることはお気軽に当薬局にご相談くださいませ。

トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、

健康相談なども積極的に行っております。

 

 

◎処方箋のお話(その1)長期処方の分割調剤ってなに? 湯河原のトキワ薬局

 

新型コロナウイル感染対策として、医療機関でもできるだけ不要な受診機会を減らす

目的で、「普段から問題なく服用できている薬剤」「長期に服用する必要のある薬剤」に

ついては、処方日数が1か月以上にもなる処方箋が多くなっています。

 

通院が大変な方やお忙しい方からすれば、「なんだ!こんなに長く処方してもらえるのか」と

言われることがありますが、逆に「こんなに長い期間受診しなくても大丈夫?」と

不安になる方もいらっしゃると思います。

初めて服用する薬剤であれば、副作用が出るかもしれない、剤形が合わないかもしれないと

不安になります。また、これまで問題なく服用していた薬剤でも、副作用はいつ発症するか

分かりません。

 

しかし、一度調剤された医薬品は返品ができません。

服用開始数日で副作用が発現してしまったり、新しい処方箋の調剤は受けたけれど

残っていた薬剤の服用中に副作用が発現した等の例をいくつも経験しています。

その場合、当然残った薬剤は使えませんので、すべて破棄することになります。

とても勿体ないですよね…。

 

海外では多くの場合「リフィル処方せん」と言い、病状が安定した患者において

医師が期限を決めて処方箋を書き、その期限内であれば薬剤師のモニタリングの元で

その都度繰り返し調剤が行われています。

薬剤師はモニタリング結果や薬歴の記録を調剤録にとります。

そして、薬剤師が再受診を必要とすると判断した場合には調剤が行われず主治医に

受診勧奨を行う仕組みです。

 

残念ながら日本では、

「薬剤師によるモニタリングも通常の処方箋調剤時に行うもの以上のことはできない」

「長期処方で定期的なモニタリングが行えない」

等問題があり、この制度は導入されていません。

しかし医療保険に携わる者の「療養担当規則」というものがあり、

「保険薬剤師は、医師の分割指示に係る処方箋又は投与日数が長期間にわたる処方箋によって

調剤を行う場合であって、処方薬の長期保存の困難その他理由によって分割して

調剤する必要がある場合には、分割調剤を行うこと。」となっており、

必要に応じて分割調剤をすることができます。

 

例えば、90日分の処方箋ならば、30日×3回に分割することで、

何か問題が生じても1か月以内で解決できるという事です。

 

また、トキワ薬局ではできる限りのモニタリングを行っております。

より安全に、より安心してお薬を服用していただく為に、薬剤師からもお声かけさせて

頂いておりますが、お薬に関わることや調剤方法についてお聞きになりたいことが

ございましたらどうぞお気軽にお話し下さい。

 

 

 

【店舗情報】

<トキワ薬局本店>

神奈川県足柄下郡湯河原町中央1丁目25−13  TEL:0465-62-3672

<トキワ薬局宮上店>

神奈川県足柄下郡湯河原町宮上50−7     TEL::0465-63-8103

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