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夏から秋は「寝冷え」に注意!原因と症状を解説-湯河原のトキワ薬局-

湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして

ありがとうございます。

 

前回は食中毒の原因となる細菌やウイルスの種類と、対策についてご紹介させて

頂きました。細菌が原因の食中毒は夏場、ウイルスが原因の食中毒は冬場に多く発生し、

トータルで見ると1年中食中毒は発生しますので、注意が必要です。

 

さて、厳しい残暑もようやく薄れ、半袖では肌寒く感じる今日この頃ですが、

朝起きてどうも体調がすぐれない、身体が冷たい、寒気がする、身体が重い、お腹が冷えて

下痢をしたという方が増えています。今回は「寝冷え」についてのお話です。

 

 

 

◎秋口は寝冷えに注意!その原因と睡眠のメカニズム-湯河原のトキワ薬局-

 

寝冷えは夏の暑い時期や、秋の急激に気温が下がるころに起こります。

なぜこの時期に多いのでしょうか?

 

<夏から秋にかけて寝冷えが起こりやすいワケ>

寝冷えは冬に起こりそうな気がしますが、実は一番起こりやすいのが夏~秋にかけてです。

人間の体は季節に順応するので、寒い冬の時期には脂肪を蓄えるようにできています。

なので、外気温の寒さには抵抗力がついています。冬眠中のクマが長期間眠っていても死なないのは、

体内に脂肪を蓄えておりエネルギー源として使われているからです。

逆に夏は、外気温が高いので体は汗をかいて体温を下げようと必死です。

秋にかけても体はまだ夏モードなので、寒さに順応していません。

それにも関わらず、気分は夏のままで薄着の状態で寝ていると、寝冷えを起こしてしまうのです。

秋口は急激に気温が下がるので、一番寝冷えが起きやすい時期となっています。

つまり秋に寝冷えが起きるのは、頭の中ではまだ残暑が残っていると思っていても

実際は気温が明け方になると急激に下がっているので、単純に昼夜の寒暖差が原因ということです。

まだ暖房をつけるような時期ではないですが、部屋の温度を下げない工夫や、

寝冷えしない服装をすることが重要となります。

 

また、夏の時期にも寝冷えは起きますが、クーラーのつけすぎが原因であることがほとんどです。

さすがに夏は厚着で寝るわけにはいかないので、クーラーの設定温度や使い方を

見直してみる、夜は扇風機を使用して寝るなど、クーラーを長時間低い温度でつけっぱなしに

しないことが重要です。

 

<寝冷えの原因は睡眠のメカニズム?!>

就寝中は体温が低くなりますが、その時に室内の気温が低かったり、薄着やお腹を出して

寝ていると体が急激に冷えます。この時に「寝冷え」になってしまいます。

これにはレム睡眠とノンレム睡眠が関係しています。

レム睡眠は、身体は休んでいるけれど、脳は活発に働いている状態で体温を上昇させています。

逆にノンレム睡眠は、脳が休止している状態で、深い眠りについている状態です。

この深い眠りの時間がしっかり取れているほど睡眠の質は向上しますが、

体温は下がっていきます。そして下がりきったら再びレム睡眠に切り替わって体温を上げることを

繰り返します。

ノンレム睡眠の時に身体を冷やしすぎてしまったり、レム睡眠の時に身体を温められないと

寝冷えが発生する原因となるのです。

 

 

◎寝冷えをするとどんな症状が起こる?

 

寝冷えが悪化するといろいろな症状が引き起こされます。女性の場合は男性よりも

体が冷えやすいです。

特に子宮が冷えると、生理が遅れたりホルモンバランスが乱れる、気分が重くなる、

妊娠しづらくなるなど深刻な症状に見舞われることもあります。

体が冷えると血行不良になるので、体がこわばったり、肩こり、筋肉の痛みが発症します。

末端冷え性で手足のしびれを起こす場合も…

お腹を出したまま寝るとお腹が冷え、腸が収縮します。そのためキリキリとしたお腹の痛み、さ

らに症状が悪化すると下痢になります。

夏の時期は寝ながら汗をかくことがありますが、汗をかくと人間の体温は急激に下がります。

そのため夏の寝冷え対策は、正しい布団の使い方をして汗をかきすぎないことも

重要な対策となってきます。

寝冷えが原因で風邪をこじらせてしまうと、鼻水や喉の痛み、熱、頭痛といった症状もでてきます。

熱がなくて喉の痛みだけがある状態は、クーラーの掃除がしっかりできていなくて、

ホコリやカビによって喉が痛んでしまった可能性が高いです。

 

寝冷えの症状は基本的に、夏の場合はクーラーの正しい使い方をマスターすること、

秋の場合は体を冷やさない対策(例えば厚着にしたり体を温める効果的な栄養成分をとる)を

行うことで症状は良くなってきます。

 

次回は寝冷えの予防策や寝冷えからの不調への対応策をご紹介していきます。

トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、

健康についての情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。

日ごろの生活の中で気になるちょっとした不調などは、トキワ薬局の薬剤師にお気軽に

ご相談くださいませ。

 

 

 

【店舗情報】

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