湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして
ありがとうございます。
前回は秋口に寝冷えが起こりやすいワケと、寝冷えが起こる原因である睡眠メカニズム、
寝冷えの症状について紹介させて頂きました。
「寝冷え」と聞くと、軽く聞こえてしまいますが、“冷えは万病のもと”。
体が冷えやすい女性は、特に子宮を冷やしてしまうと深刻な健康被害に見舞われて
しまう可能性もある為注意が必要です。
今回は寝冷えの予防策と、なってしまった場合の対応策についてご紹介していきます。
◎寝冷えを防ぐ対策をシーズン別にご紹介-湯河原のトキワ薬局-
朝方は気温が下がりやすく、その時に冷えるような行動をとってしまうことで寝冷え
してしまっています。もともと睡眠時は体温が下がっているので、特に冷えやすくなって
いるのです。寝冷えの予防対策をシーズン別でご紹介していきます。
<夏の時期の寝冷えの予防対策>
・クーラーの設定温度を下げ、扇風機などで風を回す
夏に寝冷えするのは、クーラーや扇風機で体を冷やしすぎてしまったり、
反対に暑い部屋の中で寝汗をかきその汗で体が冷えることが主な原因です。
睡眠中にクーラーを強くかけすぎている人は、少し設定温度を上げたり、
オフタイマーを活用してみると良いでしょう。設定温度を上げると寝苦しい場合は、
扇風機やサーキュレーターを併用して風を回してみましょう。
風を回すことでクーラーの冷気が一か所に溜まることを防ぎ、高めの温度でも
体感的に涼しく感じます。クーラーの設定温度を上げることで節電や電気代の節約にも
なりますので、節約+寝冷えも予防できる一石二鳥のお得技です。
・風が直接あたらないようにする
扇風機を併用する場合は体に直接当たらないよう配置に注意し、首振り機能を活用する
ことをおすすめします。特に小さな子供や赤ちゃんは、風が直接体に当たらないように
寝る場所に注意しましょう。
・アイスノンなどを利用する
クーラーと扇風機を使っても暑いと感じるときは、冷えピタや氷枕・アイスノン(保冷枕)、
接触冷感素材のパジャマや寝具を使ってみてください。ひんやりとして気持ち良いですよ。
クーラーを使いたくない・扇風機も風邪をひきそうで嫌だという人も、冷たさを感じる
様々なアイテムを使用して暑さ対策を行ってください。
・汗対策もしっかりと
暑いままにしてしまうと多くの汗をかき、その汗が冷えることで寝冷えしてしまいます。
暑いのに寝冷えするのか?と不思議に感じるかもしれませんが、汗で濡れた体は
冷えやすく、気温の下がる朝方に寝冷えしてしまうのは意外と多いケースなんです。
<秋の時期の寝冷えの予防対策>
・朝方の急激な気温低下に対応する準備をする
秋になると朝晩の気温が一気に下がってきますよね。ですが人の身体はすぐには順応できず、
季節は変わっても体はまだ夏モードのままなんです。また、秋はまだ日中は汗をかくほどの
陽気なので朝晩の気温差に対応しきれず寝冷えしてしまうことが多いです。
就寝時にはまだ身体も熱く、気温もそこまで下がっていないので涼しい服装や薄い肌布団などで
眠りについてしまいますよね。
ですが朝方急激に気温が下がり、気付かずにそのまま寝ていると起きた時に体は冷え切っています。
暑くなくても睡眠中は汗をかくので冷えてしまう場合もあります。
ではどうすればいいのか?!
秋の寝冷えの予防対策は布団を冬用のものに替えるなど、朝方の急激な気温の低下に
対応できるようにすることが大切です。布団は知らない間に剥いでしまうことも多いので、
腹巻を着用する・子供にはスリーパーを着せる・パジャマを冬用に衣替えする
・靴下を履いて寝るようにすると効果的です。
子供や赤ちゃんもこの寝冷え予防対策をできるように注意した上で、寝る場所は窓際や廊下に面した
扉のそばではなくお母さんお父さんの間など冷えにくい場所で寝かせてあげてください。
・お風呂は眠りにつく1時間前までに
就寝直前にお風呂に入るのも寝冷えの予防対策には実は逆効果なんです。
お風呂で温まりそのまま布団に入りたいですよね。ですが、人の身体は体温を一定に保つように
できているので、眠りにつく直前にお風呂で温めてしまうと余計に体温を下げることになってしまいます。
睡眠中は1日の中でいちばん体温が下がります。入浴後の体温とでは特に差が大きくなってしまい、
その結果寝冷えします。
遅くても、就寝の1時間前までには入浴を済ませるようにしてくださいね。
◎寝冷えになってしまったら?症状への対応策をご紹介
寝冷え対策をしっかりしているつもりでも、その日の気温や寝方によって冷えてしまう
のが寝冷えの厄介なところです…。寝冷えしてしまったら、早めに薬を飲んで
対処するようにしてくださいね。
<正しく薬を使用する>
寝冷えが原因での下痢は、一時的なもので2、3日すれば自然に治まります。
どうしても生活に支障が出る場合は下痢止め薬を飲みましょう。ただし、寝冷えで免疫力が
低下したことによりウィルスに感染して胃腸炎になっているかもしれません。
ウィルス性の胃腸炎が原因での下痢には、下痢止め薬を飲んではいけません。
ウィルスを体外に出そうとしているのに、それを止めることになるのです。
何日も下痢が止まらないときは病院で医師の診察を受けるようにしてください。
<胃腸薬が有効>
寝冷えでお腹を冷やしてしまい、良く下痢をしてしまう人は腸内環境を整えるためにも
整腸作用のある薬が効果的です。即効性はありませんが、徐々に腸内の環境が改善される
ので、下痢も治まってくるでしょう。
3日以上経っているのに下痢が収まらない場合、寝冷え以外の原因も考えられます。
他にも食欲がない、悪寒がするなどの症状がないか確認し、病院へ行き治療を受けましょう。
小さな子供や赤ちゃんは体調不良を自覚しにくいので、下痢のほかにも症状があれば
すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
寝冷えそのものの症状だけではなく、それにより風邪や他の病気を引き起こす可能性が
あります。寝冷えだと安心するのではなく、しっかり見極めてその後の対処法を考えてくださいね。
トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、
健康についての情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。
寝冷えの症状が出ている場合のくすり選びや、体調を整えるための健康食品の利用法など、
お気軽にご相談くださいませ。
【店舗情報】
<トキワ薬局本店>
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