湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして
ありがとうございます。
前回、自律神経についてお話ししましたが、先週末の台風通過で一気に冷え込んだと思えば
また気温が上昇しました。まさに「秋バテ」しやすい環境にあるということですね。
今回は自律神経の乱れのチェックポイント、予防対策についていくつかご紹介いたします。
自分の感じている違和感や不調が自律神経の乱れによるものなのかを簡単にチェックしてみましょう!
◎自律神経失調症の症状をセルフチェックしてみましょう!
今、あなたが困っている症状に当てはまるものはないか、下記の項目をチェックしてみましょう。
□ 肩こり、頭痛、めまい、腰が不安定な感じがする
□ 倦怠感があり、身体に力が入らないように感じることもある
□ まぶたが重く感じ、目が開けにくい・目の疲労が強い
□ 息苦しく、口の中がカラカラに渇く
□ 耳鳴りがする。耳が詰まったように感じる
□ 喉が詰まるような感覚がある・飲み込むときに異物感がある
□ 動悸や胸の圧迫感
□ 急にのぼせてしまうことがある
□ 暑くなくても汗が出る・暑くても汗が出ない
□ 無気力、イライラ、不安感などがあり、精神的に不安定になっている
□ 胃がムカムカする・胃がパンパンに張っている感じがする
□ 便秘・下痢など腸が不調
□ 大量に水分を摂っていないのに、すぐにトイレへ行きたくなる
□ 手足がしびれたり、ムズムズしたりと、異常な感覚がある
いかがでしたか? なんとも、とらえどころの無い全身の不調であることに、改めて
気が付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自律神経が乱れると、こうした体調の変化をもたらすことになるので、
複数当てはまる人は、身体の至るところに病気を抱えているのかも…と不安になるかもしれませんし、
これが乗じて「うつ」のような症状になることもあります。
また、免疫力にも影響しますので、感冒や胃腸炎、膀胱炎などの感染症になりやすくなる
かもしれません。
◎様々な不調に繋がってしまう自律神経の乱れを整える方法をご紹介!
自律神経が乱れないようにするための方法をご紹介していきます。
ストレスを感じることが多い現代社会では、交感神経が過剰に働いている場合があるので、
心を鎮める副交感神経が優位に働くよう、意識的にリラックスできる方法を取ることが大切です。
<気持ちが穏やかになる自分なりのリラックス法を持つ>
例えば、気持ちが穏やかになる好きな音楽を聞いたり、ぬるめの湯につかったりしてみては
いかがでしょうか?朝風呂もおすすめです。朝にお風呂に入ると血流を良くする効果もあり
気持ちよく1日をスタートすることができます。お風呂に入っている時は、
副交感神経というリラックス神経が優勢になることが分かっています。
<朝日を浴びて1杯の水を飲む>
朝日には、体内時計を正常に整える効果があります。また「幸せホルモン」と呼ばれている
メラトニンが分泌されるため、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
また、朝に水を1杯飲むことで、体にスイッチを入れることができます。
起きた時には体に水分が少なくなっているので、血液に流れを良くするためにも
水を飲むことが効果的です。
<適度な運動や瞑想などを取り入れる>
ランニングやストレッチなど適度に体を動かすことや、瞑想なども自律神経のバランスを
整えるのに有効だと言われています。体を動かすことで血流を良くし、運動後に疲れを
感じ、より休憩をとる、といった流れによって自律神経にメリハリをつけることがきます。
さらに、単純に運動をすることで、“考えすぎの状態”を脱することができる、
といったことも精神面に好影響を及ぼすことができます。無理な運動はしなくて良いので、
自分が気持ち良いと思える程度に体を動かすと効果的です。
瞑想は気持ちを落ち着かせ、寝る前などリラックスできる状態で行います。
そうすることで副交感神経が刺激されるので、神経を整えることに繋がります。
<栄養素を意識してバランスの良い食事を摂る>
私たちは食事から栄養を摂取しているので、しっかり栄養を摂ることは自律神経を整えることにも
効果があります。バランス良く食べることが前提ですが、その中でも摂りたい成分は
ビタミンC、A、Eとカルシウムです。これらの栄養素が含まれている食品を食べると
神経のバランスを整えることができ、症状の改善となるのです。
ストレスを感じるとビタミンCが消費されますので、ストレスを感じている方は特に
積極的に食べましょう。
ビタミンCが多い食品は主に果物(柑橘類やイチゴ、グァバ、アセロラ、キウイなど)です。
果物以外でもブリッコリーやパセリ、ピーマン類、カブなどにも多く含まれます。
ビタミンAはリラックス状態に優位になる副交感神経のもとにもなる成分で、
自律神経のコントロールに不可欠です。ビタミンAは豚肉類、鶏肉類、うなぎ、鮎、鮭、
イカやタコなどに多く含まれます。
ビタミンEは自律神経の働きを整える効果があります。ビタミンEが多い食品は、
ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、ヒマワリ油やベニバナ油などの植物性の油、
ほうれん草やブロッコリー、緑茶などです
カルシウムは神経の伝達に重要な役割を果たす成分で、神経細胞の興奮を抑える働きが
あり、不足すると怒りっぽくなると言われています。チーズなどの乳製品、小魚や海藻、
大豆や大豆製品、エビ、カニ、イワシ、牛乳や小松菜などに多く含まれます。
<腹式呼吸を意識して取り入れる>
神経を整える呼吸法は複式呼吸と言うお腹を使って呼吸する方法です。
そのため呼吸すると胸ではなくお腹が上下します。お腹に意識をしつつ息をすることを
心がけてください。このときのポイントは、息を吐くときに意識を向けることです。
息を吸っているときは交感神経が、息を吐いているときは副交感神経が優位に働くので
「ゆっくり吐く」ということを意識します。
最初は上手くできないかもしれませんが、寝ころんだ状態で仰向けになると行いやすいです。
意識的にこの呼吸法をすることで副交感神経を刺激することができます。
いくつか自律神経を整える為の方法をご紹介させて頂きました。
まず「やってみたい」と思うものを見つけ、実際に試してみてください。
実際にやってみて継続することが無理だと思ったら止めても大丈夫です。
人によって合うか合わないがありますし、生活習慣も違います。「絶対にこの方法がいい」と
いうのはないので、気楽に考えましょう。
「やらなきゃ!」と思うと、それ自体がストレスになってしまい本末転倒です。
まずは自分に合った方法を見つけることが先決です。
状態によっては治療も必要ですが、薬局で相談に応じられるケースも多くありますので、
遠慮なくお声がけください。
トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、健康についての
情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。
健康や体調、くすりに関するご不安なことなど、当薬局の薬剤師にお気軽にご相談ください。
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