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お肌の大敵!乾燥や肌トラブルに負けない冬を過ごしましょう-湯河原のトキワ薬局-

湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして

ありがとうございます。

 

前回は体を「温める」というテーマのもとで有効な栄養素や運動、生活習慣などについてご紹介させて頂きました。

日常の生活の中で少しでも意識していくことで、過ごしやすい冬になることが多いですので是非お試し下さい。

 

さて11月も半ばになりました。

湿度が下がり、空気が乾燥しがちになる冬の季節がやってきます。

乾燥により、春や夏には感じなかった肌トラブルに悩まされる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、乾燥肌はどのような原因で引き起こされてしまうのか、また室内・屋外などシーン別に実践しやすい乾燥対策についてご紹介したいと思います。

 

◎お肌の大敵!乾燥や肌トラブルに負けない冬を過ごしましょうー湯河原のトキワ薬局ー

 

〈乾燥肌の原因〉

 

肌にはたくさんの毛穴があるため、常に水分が蒸発していきます。

特に秋冬のシーズンは、湿度が急激に低下したり冷たい風が吹くので、特に乾燥しやすいのです。

乾燥肌を招いてしまう原因の一つに、肌の水分保持力が下がってしまうことが挙げられます。

では、肌の水分保持力を下げないためには、どうしたら良いのでしょうか?

 

 

・角質層のバリア機能の低下

 

水分保持力が下がって乾燥肌となってしまう原因は、私たちの肌の「バリア機能」の低下にあります。

肌は表皮によって覆われていますが、この表皮の最も外側にある角質層にあるバリア機能が、乾燥と深く関係しているのです。

肌の角質層は、「角質細胞」と細胞の隙間を埋める「細胞間脂質」によって出来ています。

これらの成分が肌のバリア機能としての役割を果たしており、バリア機能が正常に働いていると肌の水分保持力も安定し、水分の蒸散を防ぎながらアレルゲンなどの侵入も防いだり、外からの刺激から肌を守ってくれるのです。

しかし、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れといった様々な原因によって、角質細胞内の水分を逃さないように働く天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間の脂質が減少し、細胞同士をつなぎ止める力が低下してしまうと、バリア機能が弱まり、水分が逃げてしまいます。

つまり乾燥肌を引き起こさないためには、肌のバリア機能を保つことがポイントとなるのです。

 

 

・肌のバリア機能を低下させてしまう主な原因

 

バリア機能が保たれている健康な肌は、皮膚のターンオーバーによって常に新しい細胞へと入れ替わっています。

肌の新陳代謝であるターンオーバーにはサイクルがあり、このサイクルが乱れてしまうとバリア機能も低下しやすくなるのです。
肌のターンオーバーサイクルを乱し、バリア機能を低下させてしまうおもな原因は下記の通りです。

 

 

●冷房・暖房の長時間利用による空気の乾燥

 

冷房・暖房問わず、エアコンは空気中の水分も吸収します。

そのため、エアコンを長時間使用すると、空気が乾燥していきます。

空気の乾燥は、肌の水分を蒸発させるので、バリア機能が低下しやすくなります。

 

●紫外線によるダメージ

 

紫外線は、シミやしわ、日焼けなど、さまざまな肌トラブルの原因となってしまいます。

肌の最も外側にある角質層は、特に紫外線のダメージを受けやすく、日焼けにより水分が奪われて乾燥を引き起こし、その結果バリア機能が低下します。

肌をゴワつかせたり、肌老化を引き起こしてしまう原因にもなります。

 

●間違ったスキンケアや入浴

 

「毎日の洗顔で肌をこすりすぎている」、「体を洗う際にナイロンタオルなどで肌を強くこする」、「洗浄力が強すぎる石鹸や洗顔料を使っている」など、日々のスキンケアや体の洗い方なども肌のバリア機能が低下する原因となってしまうケースがあります。
また、42℃以上のお湯に入浴すると肌に必要な脂質を奪うため、バリア機能を低下させてしまいます。

 

●ビタミンB群の不足

 

栄養の偏りも、肌のバリア機能を低下させる原因となります。

肌への悪影響が出やすいのは、ビタミン類の不足です。

特にビタミンB群には、肌のターンオーバーサイクルを正常に維持する働きがあり、積極的にとりたい栄養素の一つです。

 

●加齢による皮脂分泌量の低下

 

皮脂には、肌を外部刺激から守ったり、角質層の保湿成分や水分が蒸散してしまうのを防いだりする働きがあります。

皮脂の分泌量は加齢とともに減少する傾向にあり、放置したままでは肌のバリア機能低下の原因になってしまうのです。

しかしながら赤ちゃんや小さな子供であっても、バリア機能が未完成であるため、乾燥によるトラブルを受けやすいです。

このことから、バリア機能の低下は年齢を問わず起こることがあるといわれています。

 

 

〈乾燥肌とは〉

 

乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が不足し、潤いがなくなっている状態を指します。

「ドライスキン」とも呼ばれており、洗顔後や入浴後に肌や全身がつっぱったりカサカサする、といった症状が代表的です。

「すね」「ひざ」「ひじ」「足の裏」など元々皮脂の分泌が少ない部位だったり、顔では頬や目の周り、口周りなどが特に乾燥しやすい部分です。自分が乾燥肌かどうか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。

 

以下のチェックリストで、自分が乾燥肌かどうかを確認してみましょう。

 

 

□洗顔後や入浴後、肌がつっぱる感じがある

□ 肌に柔らかさや弾力がない(肌がふっくらしていない、ハリがない状態)

□ 秋・冬シーズンは化粧ノリが悪くなる

□ 肌の表面がカサカサしており、粉を吹くこともある

□ 肌に自然なツヤがない

□ 肌がくすみやすい

□ 肌にかゆみがある

 

7つの項目のうち4つ以上にあてはまる方は、特に乾燥肌の可能性が高いため、乾燥肌対策を積極的に取り入れることをおすすめします。

 

 

〈乾燥肌を改善するには〉

 

乾燥肌を改善させるためには、毎日の適切なスキンケアや、屋内外それぞれの環境に適した対策を実践したりすることがポイントとなります。

 

・毎日のスキンケア

 

乾燥肌の進行を予防し、改善するためには、肌のバリア機能を担っている角質層を育てるスキンケアが効果的です。

そのためには、日々の基本的な肌のお手入れを見直す必要があります。
 

といっても、特別なことをする必要はありません。


適量の化粧水や乳液を、肌全体にしっかりと均一に行きわたらせることから始めましょう。

ベタつきなどを気にして乳液を使わない、化粧水は少なめにして乳液やクリームを大量に使うといった、自己流の使い方をしている場合は注意が必要です。

スキンケア用品にはそれぞれ適量があるため、正しい用法・用量を確認して使用してください。

また、洗顔は朝と夜の1日2回までにしておくことがオススメです。

洗顔後は乾燥しやすいので、速やかに保湿ケアを行うようにしましょう。

正しいスキンケアを継続していくと角質層も良い状態となり、キメが整った状態になっていきます。

そうすることでバリア機能が高まり、乾燥肌を防ぐことにもつながるのです。

 

・しっかり睡眠をとる

 

肌のターンオーバーは睡眠中に促されるため、質の良い睡眠は乾燥肌のケアに不可欠です。

就寝前に飲酒や喫煙、スマートフォンやパソコン等のブルーライトを発する電子機器の使用を避けると質の高い睡眠に繋がります。

また、就寝の1〜2時間前には入浴を済ませましょう。

 

・秋冬のシーン別対策

秋冬シーズンに実践したい乾燥肌対策を、「自宅」「オフィス」「屋外」それぞれのシーン別にご紹介します。

 

●自宅で

 

しっかりとスキンケアをしていても、家の中の空気が乾燥していると、乾燥肌は改善されず悪化してしまう可能性があります。

湿度が50%以下になると空気は急激に乾燥するため、加湿器を使用するのが◎。湿度が50%を下回らないように管理しましょう。

また、暖房や冷房の長時間使用でも空気は乾燥してしまうため、エアコンを使う際は加湿器を併用するといいでしょう。

 

●オフィスで

 

オフィスなど、職場で実践しやすい乾燥肌対策として、メイク直しの際にスプレータイプの化粧水を使って保湿する方法は有名です。

しかし、このケアには注意点があります。というのも、化粧水をスプレーだけでは、化粧水が蒸発するときに肌の水分も一緒に蒸発してしまい、余計に乾燥してしまうという落とし穴があるのです。
職場で化粧水ミストなどによる保湿ケアをする場合は、さらに上から乳液やクリームなどの油分でフタをすることで、水分の蒸発を予防することができます。

適切な水分や油分の補給は、化粧崩れや皮脂の過剰分泌の防止効果にも繋がります。

 

●屋外で

 

乾燥肌の症状が強く出ていると、屋外で冷たい風があたるだけでもヒリヒリと痛みを感じる方もいるでしょう。肌を守るために、外出の際はマスクを活用するのもおすすめです。
オーガニックコットンなどの肌触りが優しく天然油分による保湿効果のあるマスクを選ぶと、肌を傷付けず、保湿効果も期待できます。

一般的な不織布タイプは、肌を摩擦して刺激を与えてしまうことがありますので注意しましょう。

 

 

いかがでしょうか?

粉がふいたり痒みが強い等、乾燥肌の症状が強く現れた頃に、初めて自覚する方も多いです。

痒みを放っておくと肌の色素沈着や、掻きむしった傷からの感染症、肌が薄くなり例年クセのように同じところが痒くなってしまうこともあります。

あまりに強い乾燥や痒みがある時には、一度専門医に受診されることをお勧めしております。

症状が気になったり、受診前に少しでもご相談をされたい方は、トキワ薬局へ是非お越しください。

 

次回は乾燥肌に良い栄養素や具体的なスキンケアの方法についてご紹介します。

毎日のスキンケアで乾燥対策だけでなく、アンチエイジング効果にもアプローチしましょう!

女性のみならず男性にも必見の内容となっておりますので、是非ご覧ください。

 

 

トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、健康についての情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。

乾燥肌のお悩みやスキンケアの相談などは当薬局の薬剤師にお気軽にご相談ください。

 

 

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