湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして
ありがとうございます。
前回は乾燥肌や肌荒れへの原因に繋がる「肌のバリア機能」について、秋冬のシーン別乾燥肌対策についてご紹介させていただきました。
乾燥肌・肌荒れの「外側からのケアや対策」をご紹介した前回に続き、今回は「内側からのケアや対策」をご紹介させていただきます。
ビタミンが肌に良いことは有名ですが、ビタミンにも様々な種類や効果があります。
自身の状態に合った栄養素を適切に取り入れることは、お肌だけでなく健康にも良い影響をもたらします。
是非取り入れてみて下さい!
◎お肌の強い味方ビタミンと正しいスキンケアをご紹介-湯河原のトキワ薬局-
「ビタミンを摂ってお肌をきれいに!」というのは、美容に興味のある方なら一度は聞いたことがあるはず。
美肌のために重要な5種類のビタミンをご紹介します。
〈お肌に良いビタミン5選〉
・ビタミンC
シミ・そばかすの原因となるメラニンの発生を抑え、肌にハリと弾力を与えるコラーゲンの生成をサポートします。
シミ・そばかすが気になる方や、ハリ・弾力を保ちたい方におすすめのビタミンです。
・ビタミンA
皮膚や粘膜を強くして、肌に潤いを与えたり乾燥を防ぐとされています。
抗酸化作用により肌の老化を防ぎ、若返らせるという嬉しい効果も期待できる栄養素です。
ビタミンAには動物性と植物性があり、バランス良く摂取することが大切です。
肌のカサつきやシワに悩む方におすすめのビタミンです。
・ビタミンE
シワやたるみの原因となる「酸化」を防いでくれる強い抗酸化作用があります。
血行を促進したりホルモンバランスを整えるので、肌荒れや更年期症状の緩和にも効果的な栄養素です。
・ビタミンB2
ビタミンB2は、8種類あるビタミンB群の中の1つです。
皮膚や粘膜の健康を維持する栄養素で肌のターンオーバーをサポートしてくれます。
不足すると肌荒れや乾燥肌だけでなく、口内炎などの原因にもなります。
また、脂質の燃焼を助けてくれるのでダイエット時にもおすすめです。
・ビタミンB6
肌の素になるタンパク質の分解・合成を助けてくれる栄養素です。
ビタミンB6をしっかり摂ると、タンパク質が上手く使われて肌や髪が丈夫になります。
美肌のためには、タンパク質とセットで摂るのがおすすめです!
特にニキビや吹き出物には、ビタミンB2とB6を一緒に摂取すると相乗効果が期待できます。
〈相乗効果が期待できる組み合わせ〉
それぞれ違う働きを持つビタミンですが、組み合わせて摂ることで相乗効果が期待できます◎
・ビタミンCとビタミンE
ビタミンCもビタミンEも、シワやたるみの原因となる「酸化」を防ぐ抗酸化作用を持っています。
ビタミンCはビタミンEの作用を長持ちさせてくれる作用があるので、一緒に摂ると相乗効果でその作用がよりパワーアップするといわれています。
〈ビタミンを上手に摂れる調理法〉
ビタミンはさまざまな食材から摂ることができます。
食事でビタミンを摂る場合は、調理法が重要なポイントです。
ビタミンB2、B6、C、Eは水に溶けやすい「水溶性ビタミン」。
茹でたりすると、せっかくのビタミンが溶けて逃げてしまいます。
ビタミンを逃さないためには、蒸したり、電子レンジで加熱したり、溶け出したビタミンもそのまま摂れるようにスープなどにするのがおすすめです!
ビタミンC、B2、B6などは尿などで排出されてしまうため、体内に摂り溜めることができません。
無駄なく吸収するためには、1日数回に分けてこまめに摂りましょう。
サプリメントなどで補う場合は、食事に合わせて摂るのがおすすめです。
〈不足しているビタミンをチェックしましょう〉
お悩みや症状に照らし合わせて不足しているビタミンを知り、効率的に摂取していきましょう。
・ビタミンA不足の場合
□目が疲れやすい
□肌がカサカサ乾燥している
□風邪をひきやすい
□暗い所で目が見にくい
□肌荒れしている
・ビタミンB群不足の場合
□いつも眠気がある
□口内炎がよくできる。または、唇の端っこがよく切れる
□貧血気味で立ちくらみやめまいがする
□やる気がしない、疲れやすい
□イライラすることが多い
□脂っこいものやインスタント食品、ファーストフードなどを食べることが多い
□ニキビができたり、肌がべたついたりする
□顔がむくむ
・ビタミンC不足の場合
□シミ、しわ、そばかすが増えた
□肌がかゆい
□ニキビができる
□疲れやすい、いらいらする
□ケガが治りにくい、ちょっとぶつけただけで内出血する
□煙草を吸う
・ビタミンE不足の場合
□シミができやすい
□頭痛や肩こりがある
□最近抜け毛が多い
□しもやけになりやすい
□冷え性である
□月経痛、月経不順がある
いくつ当てはまりましたか?
ビタミン不足は肌荒れだけでなく、健康や心にも多くの影響を及ぼすことが分かりますね。
〈ビタミン不足による肌荒れを改善するには〉
では、ここからはビタミン不足による肌荒れを改善する方法についてご紹介していきます。
ご自分で手軽に行えるものから、ぜひ試してみてください。
・食事に積極的にビタミンを摂り入れる
ビタミンを多く含む食材を積極的に摂取するようにします。
次のような食材がそれぞれのビタミンが多く含まれているとされていますので、おすすめです。
・ビタミンA―鶏レバー、うなぎ、卵黄、牛乳、ニンジン、ホウレンソウ、春菊、ブロッコリーなど
・ビタミンB群―豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類、レバー(牛・豚・鶏)、牛乳、かつお、マグロ、卵、緑黄色野菜など
・ビタミンC-パプリカ、パセリ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ブロッコリー、ゆず、レモン、柿、キウイフルーツ、イチゴなど
・ビタミンE-アーモンド、ひまわりオイル、アボカド、かぼちゃ、赤ピーマン、抹茶など
・サプリメントや保健薬で摂取する
日頃の食生活の中で不足しがちなビタミンを補うのに役立つのがサプリメントです。(サプリメントの記事はこちら ① ②)
外食が多い方、好き嫌いがある方、アレルギーがある方など、食事でビタミンをバランスよく摂取するのは難しいと感じる方におすすめです。
サプリメントは薬ではなく、「栄養補助食品」に分類されます。
処方箋がなくても購入できますが、自分で量や種類などを適切に判断して使用していかなければなりません。
余計な成分を極力排除したり、原料や原産国などの開示から安全性の確認ができるもの、確かな技術を持った工場(健康補助食品GMP工場など)で製造されているか等、使用の際には製品の記載表示をしっかり確認しましょう。
既に状態がよろしくない…そんな方には処方せんがなくても購入できる「保健薬」をお勧めします。
ビタミン含有保健薬は製品によって差があるものの、ある程度の必要標準量を含有しております。
長期服用が必要な場合もありますが、必要量を確実に摂取できるメリットがあります。
食事から摂取するビタミンの量を踏まえた製品含量になっており、薬としての許可範囲内での含量です。
ビタミンE以外のビタミンは水溶性ですので、過剰摂取の蓄積による危険性はごく僅かです。
薬剤師が常駐しているお店で買われるのであれば、生活習慣の改善も含めての検討を相談してみるのもおすすめです。
これこそ薬剤師としての腕の見せ所ですので是非お気軽にご相談ください。
しかしながらサプリメントや保健薬に頼りすぎないようにも注意しましょう。
また、妊娠中、授乳中の方、持病がある方は、服用する際には必ず医師・薬剤師に相談しましょう。
・肌荒れ改善の妨げになる食品を避ける
ビタミンを多く摂取することに加えて、肌荒れの改善を邪魔する影響がある食品の摂取にも気をつけましょう。
例えば、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、ビタミンCを破壊するとされています。
また、脂っこいものや、スナック菓子、ファーストフードなどもコラーゲンの生成を妨げたり、肌の老化を促したりすると言われていますので、摂取の量には気を配ることも大切です。
・化粧品でビタミンを摂り入れる
ビタミン入りの化粧水や美容液、クリームなどの基礎化粧品が販売されています。
食品などで体の内側から摂取する程の効果は期待できないかもしれませんが、肌に浸透しやすいものが増えていますので、ぜひ試してみるのはいかがでしょうか?
ビタミンA…レチノール、レチノイン酸、パルミチン酸レチノール
ビタミンC…アスコルビン酸、ビタミンC誘導体、ピュアビタミン
ビタミンE…αトコフェロールといった表示がされています。
〈秋冬のスキンケア〉
・冬の洗顔&保湿クリーム:冬はクレンジングジェルなど油分を落としすぎないものが◎。
メイクや肌表面の汚れを優しく落とし、肌をしっとりと整えてくれます。
保湿クリームは、軽い質感のエマルジョンやローションの代わりに、うるおいをしっかりと包み込むクリーム状のものがおすすめです。肌に必要な有用成分が浸透し、しっとりとなめらかにうるおいます。
冬は頬が乾燥しやすいので、乳液やクリームの後にフェイシャルオイルを重ねて乾燥しにくくするのがおすすめ。
・冬の化粧水&オイル:冬は肌表皮のうるおいを閉じ込める天然保湿因子(セリン、グリシンなどのアミノ酸)を含むエッセンスを使用して、肌の水分を保ちましょう。
頰などの敏感な部位のケアや化粧水の後のステップとして、肌に潤いや栄養分を与えるフェイシャルオイルを取り入れるのも効果的です。特にしっとり感のあるスクワランオイルがおすすめです。
・冬のアイクリーム:目元は皮膚が薄いため、乾燥やうるおい不足による小じわやガサつきが起こりがちです。
冬は、デリケートな目元を保湿するオイル配合のアイクリームがおすすめです。
乾燥が特に気になる部分には、フェイシャルオイルを1滴足すのも効果的◎
・冬の拭き取り化粧水&日焼け止め:古い角質が溜まると肌がくすんで見えます。アルコール分を含む拭き取り化粧水を避け、α-ヒドロキシ酸配合の拭き取り化粧水で古い角質を優しく取り除きましょう。
また、曇りの日でも日焼け止めは必須です。紫外線で地球に届いているのは「紫外線A波」と「紫外線B波」です。
「紫外線B波」は「紫外線A波」よりも降り注ぐ量は少ないものの、エネルギーが強く肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こすので、皮膚がんやシミの原因になります。
「紫外線A波」は肌の奥まで到達する紫外線です。
「紫外線B波」の20倍以上の量が降り注いでおり、曇りの日や家の中までも入ってきてしまいます。
このため、日焼け止めを塗らないでいると肌あれの原因になってしまいます。
日焼け止めは、紫外線B波(SPF30以上)と紫外線A波(PA++)の両方をブロックし、さらに保湿効果のあるものが◎。雪の日やスキーに行くときは、紫外線量が倍になるため、SPF50、PAを+++選びましょう。
冬には、肌の状態に応じて毎日のスキンケアをほんの少し変えるだけでも、クリアな素肌を保つことができます♪
トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、健康についての情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。
お肌のお悩みやスキンケアの相談などは当薬局の薬剤師にお気軽にご相談ください。
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