湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして
ありがとうございます。
前回のコラムでは目に良い栄養素や生活様式、そして薬局で購入出来るOTC目薬についてお話させていただきました。
今回は、目に良い栄養素として今注目されている【ルテイン】についてご紹介したいと思います。
◎注目の飲む目薬【ルテイン】とは?-湯河原のトキワ薬局-
飲む目薬と言われている、大注目の栄養素【ルテイン】。
特別な栄養素だと思いきや、実は私達がよく口にしている食べ物に多く含まれているんです!
食べ物として目に良いと有名なのは【アントシアニン】を含むブルーベリー。
一度は目に良い食べ物として、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし【ルテイン】も【アントシアニン】と並んで、目に良いとされている栄養素なのです。
◎ルテインVSアントシアニン!目にはどちらが良いの?-湯河原のトキワ薬局-
ではルテインとアントシアニンは、どちらの方が目に良いのでしょうか?
【ルテイン】、【アントシアニン】双方とも目に良い成分です。
特に「白内障」や「加齢黄斑変性」には、どちらもサポートしてくれる成分として注目されています。
【ルテイン】と【アントシアニン】は、目に対する効果がよく似ています。
目を保護して病気の抑制を狙うなら【ルテイン】、現在疲労による症状を感じているなら【アントシアニン】がおすすめです。
◎知らないうちに失明!?加齢黄斑変性とルテインの深い関係-湯河原のトキワ薬局-
上記では、ルテインとアントシアニンが白内障や加齢黄斑変性、どちらにも効果的な成分として注目されているというお話をしました。
その上で、特に気をつけたい目の病気が「加齢黄斑変性」です。
目の中心には「黄斑」という部分があり、細かい物の色や形を識別しています。
また黄斑部には、ルテインとゼアキサンチンという2つの成分が存在し、目の保護や老化防止などの働きを担っています。
しかし加齢やその他の原因で、ルテインが減少すると紫外線などから目を保護出来ず、結果的に目の病気や視力低下に繋がっていきます。
これにより引き起こされる代表的な病気が「加齢黄斑変性」です。
この病気は、発症しても両目で見ている分には気付かない程度の変化であるため、気づいた時には失明に繋がってしまうといった場合が多い、非常に怖い病気です。
アメリカでは、失明原因の第1位になっている「加齢黄斑変性」。
日本では50代以降の特に男性に多い病気とされています。
◎ルテインやアントシアニンはサプリや健康食品を併用すると効果的!?-湯河原のトキワ薬局-
意識的に摂取していきたい【ルテイン】と【アントシアニン】。
しかし、どちらも体内で作ることが出来ない成分であるため、食物やサプリなどから意識的に摂取する必要があります。
食物だけでは吸収率が悪いため、サプリや健康食品を併用して補う摂取方法が効果的です。
以下、ルテインやアントシアニンが多く含まれている食物をご紹介いたします。
特にルテインは、私達が普段食べている食物に多いことが分かると思います。
では、食物で1日に必要な摂取量を摂取するには、どんな物があるのでしょうか?
ルテインもアントシアニンも、毎日食物から摂取することが好ましいものの、味に飽きたり調理法のマンネリ化に繋がったりする懸念が大きいです。
そしてなんと…ルテインは食物から摂取した後に、体内で精製されて初めてルテインの成分となるため、含有量の全てがルテインとして摂取されるわけではないのです!
食物とサプリや健康食品を上手く取り入れていくと、効率的に必要成分を摂取出来ます。
◎「フリー体ルテイン」と「ルテインエステル」どちらを選ぶ?-湯河原のトキワ薬局-
ルテインをサプリや健康食品で補おうとすると、ある疑問に直面するでしょう。
ルテインには「フリー体ルテイン」と「ルテインエステル」という2つのルテインが存在します。
どちらもルテインという点では変わりないのですが、成分以外の面でかなり違ってきます。
結論から伝えますとフリー体ルテインをおすすめします。
以下にフリー体ルテインとルテインエステルの特徴をまとめました。
フリー体ルテインとルテインエステルの最大の違いは「吸収率」です。
ルテインエステルはフリー体ルテインと脂肪酸がエステル結合した未精製の状態のルテインです。(エステル化)
未精製のため、摂取しても体内で脂肪酸を除去しないとルテインとして摂取されません。(脱エステル化)
つまり、ルテインエステルのサプリや健康食品の場合、表記されている含有量の半分は脂肪酸で出来ているため、含まれている成分の一部しかルテインとして摂取出来ないのです。
ルテインエステルは生産コストが低いため、安価で市場に多く出回っています。
しかし実際の摂取量が少なくなってしまうという大きなデメリットも否めません。
研修段階である部分も多いルテインですが、出来ればフリー体ルテインを使用したサプリメントや健康食品をおすすめします。
目のお悩みや病気に応じて、必要な成分が一緒に含まれているものを選ぶといいでしょう。
いかがでしょうか?
飲む目薬と呼ばれるルテインは、指す目薬とは違い、内部から目の健康をサポートする成分です。
特に「加齢黄斑変性」で失明する人が多いアメリカでは、かなり注目され医療用としても使用されている成分です。
日本でも徐々に患者数が増えてきていることから、特に40代以降の方には見過ごせない病気となっています。
日頃から目を酷使したり、老化だと言って目の機能低下を看過している方は、是非一度お試しください。
また、この紫外線の強い季節、目を保護してくれるルテインを「飲むサングラス」として取り入れてみてはいかがでしょうか。
なお、サプリや健康食品、ルテインは病気を治療するものではありません。
また、眼精疲労、夜盲症などに効果のあるビタミン群においては、一般医薬品としてお勧めできる製品もあります。
それでも目に異常を感じたり、症状の改善が見られなかったり、不安な点がある場合は速やかな受診をおすすめします。
トキワ薬局は、処方せん調剤だけでなく、一般医薬品、健康食品を通して、健康についての情報の発信や健康相談なども積極的に行っております。
ルテインに関するサプリメントや健康食品などのご相談は、当薬局の薬剤師にお気軽にご相談ください。
【店舗情報】
<トキワ薬局本店>
神奈川県足柄下郡湯河原町中央1丁目25−13 TEL:0465-62-3672
<トキワ薬局宮上店>
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上50−7 TEL::0465-63-8103