湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
寒い日が続き、風邪を引きやすい時期になりました。
新型コロナ感染防止のために、手洗い・うがいを習慣化されている方も多いと思います。
この手洗い・うがいは、風邪の防止のサポートにも繋がります。
そして風邪防止策として、「水分補給」も欠かせません。
喉や鼻の粘膜を水分で潤しておくと、風邪などのウイルスの活動を低下させたり、体外へ排出しやすくしてくれたりするのです。
ぜひ今日から、手洗い・うがい・水分補給の3本セットに取り組んでみてはいかがでしょうか?
それでは、今週も健康情報をご紹介します。
◎11/28~12/11の健康情報をお届けします-湯河原のトキワ薬局-
▼「イソフラボン」安全性:危険情報
・54歳男性 (日本) が、減量目的で炭水化物制限とともに豆乳1.2 L/日を約3年間摂取していたところ、筋力低下、発汗、倦怠感、勃起不全を生じて受診。
LH、遊離テストステロン低値、女性化乳房を認め、続発性性腺機能低下症が疑われたが、摂取中止により性腺機能は改善した。
4者負荷試験(4種類の薬を投与して体内のホルモン値を測定)と病歴から豆乳に含まれるイソフラボンの過剰摂取との関連が疑われた。
日本内分泌学会雑誌. 2020;96(1):323.
※大豆イソフラボンに関して、現在は一日の摂取目安量の上限値が70~75mg/日とされています。(無調整豆乳で大豆イソフラボン約50mg/100mlなので、上記の事例は明らかな過剰摂取です)
摂取量の目安は、長期間毎日欠かさず摂取した場合の上限値といわれています。
しかし上限値を超えたからといって、ただちに健康被害につながるともいえないとされており、摂取目安量は研究途中と言っていいでしょう。
▼「キシリトール」安全性:危険情報
・鶏卵、牛乳に対する食物アレルギー、気管支喘息の既往歴がある2歳女児 (日本) が、キシリトール含有菓子を摂取して入浴した30分後に、顔面紅潮、喘鳴を生じて受診。
プリックテスト、BAT (好塩基球活性化試験) の結果、キシリトールアレルギーと診断された。
食物アレルギー研究会会誌. 2018;18(1):24.
※お子様の歯磨き後に、キシリトールタブレットを与えている方も多いようです。
キシリトールもアレルゲンの一つですので、一度確認してみましょう。
▼カフェインが動体視力を改善する!?
動体視力に対するカフェインの効果を調査する最初の研究で、カフェインが「動く標的の気づきと検出精度を高める」ことが明らかになった。
カナダ・ウォータールー大学の研究。
カフェインは、研究参加者の反応時間も改善したという。
その結果、カフェインを摂取した参加者は、より小さな動く刺激を識別するときに、有意に高い精度とより速い速度を示し、カフェインが参加者の刺激処理と意思決定にプラスの影響を与えることが推測された。
動体視力パフォーマンスに関係する眼球運動速度とコントラスト感度も、カフェイン摂取によって高まった。
https://link.springer.com/article/10.1007/s00213-021-05953-1
※カフェインは飲み過ぎも良くありませんが、場面に応じて摂取するのも良いかもしれませんね。
▼牛乳1日1杯で脳梗塞予防の可能性
岩手県北地域コホート研究 10年追跡データの解析結果から (岩手医大)
https://www.iwate-med.ac.jp/wp/wp-content/uploads/4c6ae4c7a6eabb0a96ae7ef35547b843.pdf
牛乳を飲む人では、牛乳を飲まない人(週2杯未満)に比べて…
が見られた。
牛乳を1日1杯飲む人の健康的な生活習慣・食習慣が脳卒中発症リスク低下に影響した可能性が考えられる。
また、牛乳に含まれるミネラルによって血圧上昇が抑制され、脳卒中の発症リスクが低下した可能性が考えられる。
▼冬に多い感染症・ノロウイルスにご注意!
年間の食中毒患者の半数が、ノロウイルスによるものだと言われています。
食中毒と聞くと、夏場を想像する方も多いでしょう。
しかし、実はこのノロウイルス…11~2月の発生が約7割を占めている、いわば冬に多い感染症なのです。
その他、胃腸に関するウイルスについては、こちらの記事もご覧ください。
★ノロウイルスの代表的な症状
ノロウイルスに感染した場合、24~48時間以内に以下のような症状が現れます。
通常は、1~2日で症状が治癒することが多いため、食べ過ぎなどと勘違いしたままの方もいます。
健康な方や体力のある方は、ノロウイルスに感染しても症状が出なかったり、軽い風邪のような症状で終わる方もいます。
ただし、小さな子どもや高齢者は重症化することもありますのでご注意ください。
★ノロウイルスは何で感染する?
①感染した人からの二次感染
ノロウイルスに感染した人の嘔吐物・便・手のひらなどから感染します。
症状が出ていない人から二次感染したとしても、症状が起こる場合もあります。
◎嘔吐物や便などを処理するときは…
・使い捨てのエプロンやガウン、マスク、手袋を着用する
・ウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かに拭き取る
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)や亜塩素酸水(遊離塩素濃度25ppm(含量 亜塩素酸として0.05%≒500 ppm以上))で浸すように床を拭き、その後水拭きする
・汚染されたペーパーやおむつなどは、ビニール袋で密閉する(ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)や亜塩素酸水(遊離塩素濃度100ppm(含量 亜塩素酸として0.2%≒2,000 ppm以上))を入れることが望ましい。)
・空気の流れに注意して、ウイルスが外に排出されるように、十分に換気する
②感染した人が調理した食品からの感染
ノロウイルスに感染した人が調理をした食品を介して、感染したと考えられています。
特に多いのは、ノロウイルスに汚染された二枚貝です。
汚染された二枚貝を、加熱不足や生のままを食べることで発生しているため、食品を十分に加熱するようにしましょう。
★症状が出たら
現状、ノロウイルスに対する特効薬はありません。
また、下痢止めなどの薬は回復を遅らせる場合があるため、飲まないほうが望ましいです。
感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談ください。
なお、栄養や水分を十分に補給し、脱水症状を防止したり、体力の維持に努めましょう。
ふらつきや意識障害など、脱水症状がひどい場合は、ただちに受診を行ってください。
特に小さな子どもや高齢者は重症化しやすいため、早めの対応が重要です。
★ノロウイルスには手洗いが効果的
風邪はもちろん、ノロウイルスなどのウイルスや菌などには、手洗いが効果的と言われています。
厚生労働省がおすすめしているのは、「手を二度洗いする」方法です。
一度洗いで終えている方も、意外と多いのではないでしょうか?
以下の画像は、厚生労働省から引用したものです。ぜひ健康のために活用してみてくださいね。
▼特別用途食品
11月30日 2件 許可
詳細は、
https://www.caa.go.jp/notice/assets/food_labeling_cms206_20211130_03.pdf
(KC 先週、腎臓病用組合せ食品が、近々に許可になりますとお話しいたしましたが、やはりすぐに許可となりましたね。)
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
気になる表示の見方なども、しっかりご説明させていただきます。
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
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