湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
桜が咲き誇り、気候が良い日が増えてきましたね。
また、新生活が始まったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい生活リズムに慣れるまで、体調管理にもしっかり気を配りたいものですね。
今回は、そんな新生活を始めた方にも耳寄りな健康情報をお送りします!
◎糖尿病と生活習慣の深い関係とは?-湯河原のトキワ薬局-
▼糖尿病は生活習慣の改善で良くなる?若年層にも増加中!
高血圧、脂質異常症などと並ぶ、生活習慣病の1つである糖尿病。
以前は中高年に多い病気でしたが、食生活の変化などから10代以降の若年層でも増加しているといいます。
糖尿病は、血糖をコントロールする働きを持つ「インスリン」が不足してしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき、様々な病気を発症したり、昏睡状態に陥ってしまうこともあります。
遺伝性や病気に伴う糖尿病もありますが、日本人の糖尿病患者の約90%が、生活習慣が影響している「2型糖尿病」と言われています。
《糖尿病の恐ろしい合併症とは》
「糖尿病は血糖値が高くなる」といったことは有名ですが、本当に恐ろしいのは合併症です。
《糖尿病の原因》
2型糖尿病は、食べ過ぎ・飲みすぎ、運動不足、ストレス、不規則な生活などが原因。
新型コロナの影響で在宅時間が増えていることから、2型糖尿病患者の増加も懸念されています。
しかし、この2型糖尿病は早期であれば生活習慣などの改善でコントロールも可能。
糖尿病の検査は、医療機関での血液検査が一般的です。
健康診断はもちろん、肥満気味の方なども定期的に検査し、早期発見に努めましょう。
《糖尿病を予防するために》
糖尿病を予防するためには、①食事②運動③生活習慣④ストレスの4点に気をつけたいところです。
ここでは簡単にポイントを紹介していきましょう。
①食事
・3食しっかり食べる(特に朝食を欠食しない)
・ゆっくりしっかり噛む
・食事の量を腹八分目程度にとどめる
・食物繊維を意識的に摂る
・脂質と塩分は控えめにする
・栄養バランスの取れたメニューにする
②運動
・毎日継続できる運動をみつける
・有酸素運動(ウォーキングなど)がおすすめ
・体の状態によっては医師に運動量の指導をしてもらう
③生活習慣の改善
・規則正しい生活をする
・禁煙やアルコールの摂取量を減らす
・睡眠時間を適切に確保する(個人差あり)
④ストレスをコントロールする
・ストレス発散の手段を見つける
・場合によっては専門機関やカウンセラーを利用する
・リラックスできる時間を確保する
ある研究によると、健康的な生活スタイルを送っている人は、100万人のうち14%程度。
残りの86%の人には少なからず、生活習慣改善の余地があると言えるのです。
言わずもがな、生活スタイルが健康的な人の大半は、意識的に生活スタイルの改善に取り組んでいる人が多いようです。
突然すべての生活習慣を変えることは、思ったより難しいです。
まずは、どの項目が自分にとってより不健康的なのかを考え、少しずつ改善に取り組んでいくことがオススメ!
なお、糖尿病に関する研究は今なお盛んに行われており、以下の情報も発表されています。
★夜、加工食品をあまり食べない糖尿病の人は長生きするかも?
糖尿病患者が特定の食品を食べる時間は、分量やカロリーと同じくらい重要である可能性があるかもしれない、というハルビン医科大学からの研究報告。
研究者らは、心臓病で死亡するリスクを判断するために、米国の2003年から2014年の国民健康・栄養調査から糖尿病患者4,642人のデータを分析しました。
解析の結果、朝にジャガイモやでんぷん質の野菜を摂取し、午後に全粒粉を摂取し、夕方にブロッコリーなど暗緑色野菜(dark vegetable)、牛乳などを摂取した糖尿病患者は、心臓病で死亡する可能性が低いことを発見。
また、夕方に加工肉をたくさん摂取した人は、心臓病で死亡する可能性が高かった。
★糖尿病の起源は男性と女性で異なる可能性がある?
男性は腹部脂肪を、女性は皮下脂肪を蓄積する傾向があるが、そうした性差は男女の糖尿病の発症に違いをもたらしている可能性があるようだ、というカナダ・コンコルディア大学からのレビュー報告。
研究チームは、身体のさまざまな部分の脂肪組織が男性と女性の糖尿病発症にどのようにつながるかを調査しました。
そもそも糖尿病は、腹部脂肪と密接に関連しています。
ですが、性別によって腹部脂肪を蓄えやすい場所が異なるのです。
・女性…脂肪を皮膚のすぐ下に蓄える傾向がある。(皮下脂肪)
・男性…脂肪は臓器の周りに蓄える傾向がある。(内臓脂肪)
なお男性では、脂肪細胞のサイズが大きくなるため、脂肪組織が拡大する。女性では、脂肪細胞が増殖し、数が増加する。これは、閉経とともに消失する保護ホルモンのエストロゲンの喪失に伴って変化するので、男性が女性よりも人生の早い段階で糖尿病にかかりやすい理由を説明している可能性があるという。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/obr.13393
※ちなみに、平成30年国民健康・栄養調査では、糖尿病の方の割合は男性18.7%、女性9.3%が糖尿病患者でした。
近年は男女差が狭まっているものの、男性の方が多い傾向です。
▼朝食抜きは不健康のはじまり?
★朝食を食べないと、体重が増えるだけではなく、筋肉量も低下することを解明 (名古屋大)
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2022/03/post-229.html
朝食欠食は、マウスの脂肪組織の重量を増加させて体重を増加・筋肉量を低下させることを初めて明らかにしました。
朝食欠食は、メタボリックシンドロームの危険性を増大させるだけでなく、ロコモティブシンドロームやサルコペニアの危険性も増大させることが明らかになりました。
しかし厚生労働省の調査では、1人世帯の20代男性で約65%、20代女性で約29%も朝食を食べていないことが明らかになっています。
なお農林水産省では、朝食の必要性を紹介しています。
朝食を抜く(欠食する)と…
などのデメリットもあります。
ただし体調不良などの場合は、朝食を控えることで胃を休める効果が期待できます。
また自分の健康状態に合わせて、適切な量の朝食を摂るようにしましょう。
★朝食は和食やご飯食がオススメ!
準備の時間がなく、朝食が菓子パンだけという方も多いでしょう。
しかし、朝食はできれば和食やご飯食にするのがオススメです。
和食やご飯食は、血糖値をなだらかに上昇させてくれたり、腹持ちが良いなどのメリットが多い朝食メニュー。
また、ご飯におかか・納豆・卵などをかけて食べるだけで、栄養価が効率よく摂取できますよ。
▼早起きは三文の損: 朝型人間の夜ふかしと、夜型人間の早起きが生産性低下と関連 (東京医科大)
https://team.tokyo-med.ac.jp/omh/news/202203_chronotype/
人にはそれぞれ朝型・夜型の体内時計があります。
また、朝型の人間が夜勤・夜型の人間が早朝勤務など、体内時計に反した就労などを行うと、発がんリスクや死亡率の上昇につながるとも言われています。
「早起きは三文の徳」ということわざがありますが、それはすべての人に当てはまるわけではなさそうです。
生産性を維持するには、上記を意識することが重要なようです。
夜型は不健康なイメージがありますが、決してそうではありません。
なお、昼型と夜型は遺伝子も関係しているため、朝型から夜型へなど変えることは難しいです。
ただし、基礎代謝が下がる50歳以降、睡眠時間が短縮され多くの人が朝型に移行するとも言われています。
お年寄りの方が早起きなのは、このためとも言えるのです。
集中力が上がりやすい時間帯を探り、自分が朝型なのか、夜型なのかを明確にしてみるのも良いでしょう。
場合によっては、夜の方が作業効率が良いこともあるのです。
簡単にご紹介しましたが、食事・睡眠・運動などが、健康に大きく影響するのは明白です。
新生活をきっかけに、健康的に過ごせる内容を模索してみると、今よりさらに健康状態が改善される場合もあります。
この春はぜひ、生活習慣の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
気になる表示の見方なども、しっかりご説明させていただきます。
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
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