湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
ゴールデンウィークも終わりましたが、まだまだ休みの疲れが抜けていない方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな方に耳寄りな健康情報もご紹介していますので、お楽しみに♪
◎美容成分の影響と5月病に注目!-湯河原のトキワ薬局-
▼「ルイボス」安全性:危険情報
・36歳女性 (日本) が、妊娠前からルイボス茶を約1 L/日 (推定ポリフェノール200〜400 mg/日含有) 、毎日摂取していたところ、妊娠28週に胎児の心拡大、妊娠30週に動脈管早期収縮、三尖弁逆流が認められた。
妊娠31週でルイボス茶の摂取を中止したところ改善し、妊娠38週で吸引分娩にて出産。
新生児に動脈管収縮の所見は認められず、その後の1ヶ月健診においても心機能に異常は認められなかった。
周産期医学. 2020;50(7):1143-1146.
★ルイボス茶の摂取量目安は500ml/日です。
ルイボス茶は、便秘の改善サポートやノンカフェインということもあり、妊婦さんにも人気の飲料です。
ただし、以下の点より摂取量に気をつけたり、場合によっては摂取を控えることも必要です。
・ルイボス茶の目安量を守る
ルイボス茶には、ポリフェノールが含まれています。
目安以上の量を飲んだ場合、ポリフェノール過剰摂取によって、胎児の血管の一部が閉鎖したりする「動脈管早期収縮」を引き起こすこともあると報告されています。
・ルイボス茶を購入するときは、正規ルートで購入したものに限定する
過去に水銀の混入などが問題視されたため、日本での規制は厳しくなっています。
ただし自身で自己輸入したり、ネット通販、海外のお土産などでは日本での規制が守られていない商品も存在します。
残留農薬や有害物質などが混入されていない製品として、安全基準を満たしたものを選ぶようにしましょう。
▼「コエンザイムQ10、ユビキノン」安全性:危険情報
・頭痛のためロキソプロフェンを10年間服用中の52歳女性 (日本) が、コエンザイムQ10サプリメントを3ヶ月間摂取していたところ (摂取量不明) 、頻繁な発汗を経験するようになり、夜間の大量の発汗、脱力感、意識低下により救急搬送された。
検査の結果、極度の低血糖と昏睡状態のため入院し、インスリン、インスリン抗体、C-ペプチド高値が認められた。
コエンザイムQ10の摂取中止と加療により回復したため、コエンザイムQ10が原因と疑われるインスリン自己免疫症候群と診断された 。
J Rural Med. 2019 May;14(1):132-137.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31191778/
アンチエイジングなどの効果があると期待されているコエンザイムQ10。
特に女性に人気の成分で、多くの健康食品などが販売されています。
お肌がツルツルになったり、ダイエットに良いなどと思っている方も多いのではないでしょうか?
実は現在、コエンザイムQ10に関して、明確な効果はほとんど確認されていません。
まだまだ研究途中の成分であり、今後新たに効果が明確になっていく可能性があるものと言えるでしょう。
ただし、吐き気や下痢、薬剤性肺炎などの副作用が報告されている成分でもあります。
またコエンザイムQ10は、医薬品と併用すると、効き目を強くしたり、弱くしたりするため服用中の薬がある方は、事前に医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
授乳中や妊娠中の方への効果も、まだ不明確な部分が多いため、摂取の際は体調の変化などに注意する必要があります。
★美容成分は慎重に摂取しましょう!
美容に良いというイメージの強い成分を、サプリメントで手軽に摂取したいと考える方も多いでしょう。
しかし手軽な反面で、副作用がまったく無い成分はなく、場合によっては摂取を控えたほうが良い成分もあります。
・コラーゲン…①タンパク質アレルギーの場合、かゆみ・発疹・頭痛・めまいなどの症状が出る場合がある
②現状、ヒトが経口摂取した場合の有効性を示すデータが十分でない
・グルコサミンやコンドロイチン…①ワルファリンとの併用はNG
②厚生労働省によると、サプリメントの摂取では変形性膝関節症などの痛みに効果があることは不明確
・プラセンタ…①頭痛や肝機能障害の可能性がある
②経口摂取に効果があるかは不明
・ヒアルロン酸…注射や外用など適切な摂取は効果があるが、経口摂取時の効果は明確でない
・葉酸…大量摂取するとかゆみや呼吸障害の可能性がある(サプリによる摂取上限量1000μg/日)
サプリメントはあくまで補助として考え、日常生活の中で補うことができないかを考えてみることが必要です。
また、サプリメントを利用する際は、①自身が安全に摂取できるものか②販売元や製造方法が明確で安全か③本当に必要かなどをしっかり確認しましょう。
製品表示は詳細に書かれているため、複雑だったり、見にくかったりするものも多いのが現状です。
そんなときは、ぜひトキワ薬局の薬剤師へご相談ください!(かかりつけ薬局にしていただくと、医薬品との飲み合わせの確認もスムーズです)
▼身体活動・多様な食品摂取・社会交流
3つがそろうと介護予防効果は顕著に高まる (東京都健康長寿医療センター)
https://www.tmghig.jp/research/release/2022/0419.html
東京都内の65-84歳の男女7822名(男性3966名、女性3856名、平均年齢73.6歳)を対象に、3.6年間の追跡研究をおこないました。
質問紙によって、2016年時点の中高強度身体活動量(週150分以上)、食品摂取多様性得点(肉・魚・緑黄色野菜など多様な食物を週に何回食べているかを得点化したもの)、対面/非対面交流(週1回以上)それぞれの充足の有無を評価し、これらの充足数と3.6年間の新規要支援・要介護認定との関係を分析しました。
その結果、これら3つの健康行動の充足数が増えるほど、3.6年間の要介護化リスクが大きく低減するという量・反応関係が明示されました。
★つまり、運動・食事・社会交流は、介護予防には欠かせない事項であることが分かりました。
適切な運動や社会交流、栄養バランスの取れた食事には、気持ちをポジティブにしてくれる効果も期待できるため、少しずつでも意識的に改善してみましょう♪
▼大型連休後に注意!5月病とは?
毎年5月になるとよく聞く「5月病」。
なんとなく知っていても、具体的にはよく分からないという方も多い病気です。
しかしこの5月病は、対策を知っていれば軽い症状で済む場合もあるとご存知でしょうか?
★5月病の症状
「5月病」は病名で言うと「適応障害」や「自立神経失調症」「うつ病」です。
かつては大学の新入生に多い症状でしたが、今では社会人などにも多いと言われています。
《主な症状》
・無気力
・不安感
・焦燥感
・頭痛
・腰痛
・胃痛
・睡眠障害
・イライラする
・食欲不振
などです。
★5月病の原因
・連休によって、自律神経のバランスが乱れてしまった
・職場や生活環境など、外的なストレス要因の過多
など
★自律神経を整えてみよう!
5月病の改善や予防には、「自律神経を整える」「ストレス要因を取り除く」という2点が効果的だと言われています。
特に自律神経を整えるなら、以下の点に注意してみましょう。
①休日中も規則正しい生活を心がける
→自律神経は、行動的な時間に優位になる「交感神経」とリラックスタイムに優位になる「副交感神経」から成っています。
休日、ゆっくり朝寝坊や夜ふかしがしたい気持ちもありますが、自律神経のバランスが乱れないよう、規則正しい生活がおすすめです。
②適切な栄養バランスと体温調整
→栄養バランスの良い食事は、心身回復や副交感神経にも良いと言われています。
また、暑すぎ・寒すぎなどもストレスの要因となるため、適切な服装で体温調節も忘れずに。
③リフレッシュタイムを有効に
→運動・読書・音楽鑑賞など、自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。
★自律神経の整え方やストレス発散については、以下のコラムもご覧ください。
★自律神経の乱れチェックリスト
毎年この時期に憂鬱な気分になる方はもちろん、症状がない方もぜひセルフチェックすることをオススメします。
ただし、日常生活に気を配っても改善が見られない場合などは、早めに受診をしてください。
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
自律神経を整えたい方にも、生活習慣の改善などのご提案もいたします!
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
【店舗情報】
<トキワ薬局本店>
神奈川県足柄下郡湯河原町中央1丁目25−13 TEL:0465-62-3672
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