湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
さて、今回は最近健康被害が多数報告されている「シブトラミン」や、健康成分として注目されている「乳酸菌」「ビフィズス菌」といった成分の豆知識をご紹介いたします。
これを知っていると得するかも!?
ぜひ製品選びや、健康的な生活習慣の参考にしてみてくださいね。
◎違法成分にご注意!健康的な成分の乳酸菌・ビフィズス菌とは?-湯河原のトキワ薬局-
▼健康被害報告あり、シブトラミン入り製品にご注意ください!
・6月15日 無承認無許可医薬品によると疑われる健康被害 (相模原市)
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/kenko/ijiyakuji/1007543.html
SNSを通じて購入したダイエット用健康食品(Detoxeretゼリー及びDETOXERET Chokolade)を摂取した市民から、令和4年4月21日に体調不良の相談がありました。
相模原市では、当該ダイエット用健康食品の販売者等を管轄する福岡市等に情報提供するとともに、調査の過程でDETOXERET Chokoladeも体調不良への関与が強く疑われたことから、市衛生研究所で検査したところ、医薬品成分のシブトラミンが検出されたものです。
★シブトラミンとは…痩身や強壮強精などの効果があるとうたわれる成分です。
現在日本では承認されていない医薬成分で、頭痛、睡眠障害、呼吸困難、依存性、血圧上昇などの影響があると言われています。
製品名:DETOXERET Chokolade
容器:合成樹脂製容器入り
内容物:固形チョコレート
検出された医薬品成分
成分名 シブトラミン
検出された量 2.8mg/g
※チョコレート1個あたりのシブトラミン含有量は、概ね17.9mg/個となります。
・6月15日 いわゆる健康食品による健康被害(疑い)事例 (千葉県)
https://www.pref.chiba.lg.jp/yakumu/press/2022/20220616.html
令和4年6月7日に厚生労働省、兵庫県西宮市及び千葉市が報道発表した「医薬品成分を含有する健康食品の発見」について、県内でも同製品を喫食した者から、5月30日に長生保健所に健康相談がありました。
相談者から喫食していない製品の提供を受け、千葉県衛生研究所で検査したところ、西宮市、千葉市と同様の医薬品成分(シブトラミン)が検出されましたので、お知らせします。
製品の概要
(1)製品名 Detoxeret ゼリー
(2)内容量 15本
(3)形状 ゼリー状
(4)検出された医薬品成分 シブトラミン
(5)その他検出された成分 フェノールフタレイン
★上記の製品は、チョコレートやゼリーだけでなくチョコレートケーキ、クッキーなど様々な形態があるようですので、ご注意ください。
インターネットを使えば簡単に個人輸入できてしまいますが、非常に危険です。
※日本では未承認の成分のため、シブトラミン入りの製品は、国内で市販されていません。
入手経路として圧倒的に多いのは、インターネットなどの個人輸入や、SNSなどを利用して売買されるといったものです。
体調不良などの影響で体重が減ったとしても、命が危険にさらされては元も子もありません。
シブトラミンは、ダイエット系の製品に混入されていることが多いです。
シブトラミン以外にも、あたかも安全なようにPRされている製品も多いため、購入前だけでなく、服用前にも使用成分の安全性を確かめるべきでしょう。
一番良いのは、安全性の高い場所で市販されている製品を購入することです。
それでも不安な場合は、ぜひ薬のエキスパートである当薬局の薬剤師にお問い合わせください!
お薬手帳をお持ちの方は、ご持参いただくとさらに安心です。
▼発酵乳が健康に有益な野菜由来の機能性成分であるカロテノイドの吸収を促進 (明治)
https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2022/0613_01/index.html
・ニンジンと発酵乳を同時摂取したとき、ニンジンのみを摂取したときと比較して、摂取4、6、8時間後の血漿TRL画分中のβ-カロテン値が有意に高値となりました。
・ニンジンと発酵乳を同時摂取したとき、ニンジンのみを摂取したときと比較して、β-カロテン、α-カロテンの上昇曲線下面積(iAUC)が、有意に高値となりました。
・トマトと発酵乳を同時摂取したとき、トマトのみ摂取したときと比較して、血漿TRL画分中のリコペンのiAUCが有意に高値となりました。
・ホウレンソウと発酵乳の同時摂取は、ホウレンソウのみ摂取したときと比較して、血漿全画分中のルテインのiAUCが有意に高値となりました。
野菜と発酵乳の同時摂取は、健常人の食事由来カロテノイドの血中濃度を有意に高め、吸収性が高まることを明らかにしました。
つまりカロテノイドと発酵乳を同時に摂取すると、カロテノイドの吸収性を高める可能性があるということです。
★発酵乳に含まれる乳酸菌とビフィズス菌をチェック!
まず発酵乳とは、牛乳などの原料乳に乳酸菌や酵母などを加えて発酵させたもので、日本では「ヨーグルト」が一般的です。
※発酵乳は「醗酵」「はっ酵」とも表示されていますが、どれも同じものを指します。
ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌が含まれているのですが、この2つの成分がいま注目されています。
実は2つの成分には、それぞれ違った役割もあるのをご存知でしょうか?
①乳酸菌は小腸で活躍する善玉菌!
引用 一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会発酵乳乳酸菌飲料公正取引協議会HP
乳酸菌は、小腸で活躍する善玉菌です。
食べたものは、まず小腸を通って、大腸へ行きます。
毒素が含まれているなど、食べたものが有害なものであった場合に、免疫力により攻撃し発症しないようにする働きがあると言います。
つまり乳酸菌には、腸の入り口で免疫力を活発化させるアクセル的な役割があるのです。
また、腸の有害菌を減らしたり、腸の働きを整えるサポートをすると言われています。(一般社団法人JミルクHPより)
腸内環境が整うと、食事によって摂取した栄養素の吸収率も上がるため、効率よく栄養を取り入れられます。
発酵乳に含まれる乳酸菌は健康維持に欠かせない成分と言えるでしょう。
②ビフィズス菌は大腸で活躍する善玉菌!
ビフィズス菌は、大腸で働く善玉菌です。
小腸や胃と比べて有害菌が増えやすい大腸ですが、その大腸内の環境を整える役割を果たすのがビフィズス菌。
さらに大腸のぜん動運動を活発にしたり、粘液づくり、糖尿病や肥満防止に役立つ「短鎖脂肪酸」を生み出す菌として注目されています。
引用 森永乳業HP
また乳酸菌と同じように、腸内環境を整えて、栄養を効率よく摂取できるようにするなどの健康的な効果もあります。
そして最近では、▼ビフィズス菌摂取による軽度認知障害患者の認知機能改善
ならびに脳萎縮進行の抑制効果を確認 (順天堂大)といった研究発表もなされています!
ただしビフィズス菌は、酸素があると生きて活動できません。
乳酸菌は酸素があっても生きていけるため、キムチやヨーグルトなどの発酵食品から摂取しやすい善玉菌です。
一方、ビフィズス菌は摂取できる食品が限られているのが難点です。
上記からオススメなのは、乳酸菌とビフィズス菌が両方含まれた「ビフィズス菌入りヨーグルト」。
ただし乳酸菌・ビフィズス菌ともに、腸内に定着させるには定期的な摂取が必要です。
また乳製品の場合は、アレルギーなどにもご注意ください。
乳酸菌やビフィズス菌は、腸内環境を良くするサポートができる効果もあるため、「便秘」にも良いイメージが強いです。
しかし、それだけで症状が改善しない場合もあるため、乳酸菌やビフィズス菌以外の生活習慣なども見直して症状の改善を目指しましょう。
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
腸内環境を整えたい方も、ぜひご相談ください!
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
当薬局では、新型コロナに関連した抗原定性検査を実施しております。
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