湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
8月も後半に差し掛かりましたね。
「夏バテ」に十分注意しているという方も多いと思いますが、夏を過ぎた頃夏の疲れが原因の「秋バテ」に陥ることもあるそうです。
睡眠や休息はもとより、栄養や体温調節など体調管理に十分ご注意ください。
では、今回も耳寄りな健康情報を紹介いたします!
◎気になる食物繊維&手足口病をピックアップ!-湯河原のトキワ薬局-
▼今注目の「酪酸菌」とは?カギは食物繊維!
腸内細菌といえば、「ビフィズス菌」や「乳酸菌」が有名ですが、「酪酸菌」をご存知でしょうか?
酪酸菌とは、腸に届いた食物繊維を発酵・分解して「酪酸」を作る腸内細菌の総称。
酪酸には、腸内を弱酸性に保ち、有害な菌の増殖を抑制・肥満予防・腸の炎症予防、免疫機能の調整など、多くの健康効果があると言われています。
近年、酪酸は大腸のエネルギー源になることが分かりました。
そのため大腸が正常に機能するために、酪酸は不可欠であると言われており、腸活の新しい方法として注目されているのです。
★酪酸菌は食物繊維から作り出すのがオススメ!
酪酸菌は、酪酸菌を含む食品やサプリなどから摂取することが可能です。
ただし、それらは限定的でとても少なく、栄養素が偏る原因にもなってしまいます。
そこでオススメなのが、食物繊維を含む食品を意識的に摂取すること。
実は酪酸菌は、体内で育てて増やすことができるんです!
食物繊維は、酪酸菌のエサとして働いてくれる栄養素。
厚生労働省では、食物繊維の1日あたりの摂取量を18~64歳で男性21g以上、女性18g以上と定めています。
現在、食物繊維が平均で1~3g不足していると言われています。
もしお好きな食材があれば、食物繊維量を調べ、少し多めを意識して摂取してみてはいかがでしょうか?
なお、食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類に分かれます。
酪酸菌を増やしたいなら「水溶性食物繊維」がより効果的!
食物繊維は、野菜だけでなく果物にも含まれています。
酪酸菌を増やしたい気持ちから食物繊維のみに偏らないよう、その他の栄養素もバランスよく摂取していきましょう。
★食物繊維は種類より量!?
腸内細菌による酪酸産生には、食物繊維の量の方が重要であるようだ、という米国デューク大学からの研究報告。
研究チームは、28名の健康な人を対象に、クロスオーバー試験によって、3種類の発酵性食物繊維(イヌリン、デキストリン、ガラクトオリゴ糖)のサプリメントの効果を調べた。3種類をランダムに、各々の間に1週間の休みを入れて1週間ずつ摂取した。
その結果、3種類のサプリメントの種類に関係なく、研究開始前に食物繊維の摂取量が最も少なかった者が、サプリメントから最大の利益を得たことが明らかになったという。
事前に最も多くの繊維を摂取していた参加者は、腸内細菌叢の変化が最も少なく、サプリメントの種類は実際には問題ではなかった。
逆に、食物繊維の摂取量が最も少なかった参加者は、どれが摂取されたかに関係なく、サプリメントによる酪酸の増加が最も大きかった。
https://microbiomejournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40168-022-01307-x
酪酸に働きかけるなら、食物繊維の量が重要だということですね。
ただし粗悪な食品から摂取してしまっては、元も子もありません。
食物繊維は、あくまで安全な食品からの摂取を念頭に置きましょう。
▼手足口病にご注意!
厚生労働省によると、手足口病が現在流行中とのことです。
今年は7月から増え始め、何度も感染したり、大人も感染したりします。
感染者は5歳以下のお子様が大半で、数日のうちに症状も治ると言われていますが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
ここでは簡単に手足口病についてご紹介いたします。
《どんな病気?》
手足口病は、ウイルスの感染により口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る感染症です。主に夏、5歳以下の子どもを中心に流行します。
特効薬やワクチンはなく、経過観察が主になります。
《感染経路》
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染)が多いと言われています。
特に感染しやすい年齢層の乳幼児が多い保育施設や幼稚園などでは、集団感染に注意したいところです。
また一度感染すると免疫ができるものの、手足口病の原因となるウイルスには複数の種類があります。
そのため、違うウイルスにかかれば何度も感染してしまうのです。
《症状》
・感染してから3〜5日後…口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹
・発熱は約3分の1の感染者にみられますが、あまり高くならないことがほとんどです。
高熱が続くことは通常はありません。
・一部の感染者には、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺があります。
このため手足口病に感染した子どもの様子を、注意深く観察しておく必要があります。
・高熱、2日以上続く発熱、嘔吐、頭痛、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、合併症の可能性があります。
その他、普段と違う様子が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
《予防方法》
・何よりも手洗いが重要!…新型コロナとは違い、消毒よりも手洗いが重要です。
石鹸を使い、しっかり手洗いをしたら、タオルは共有しないようにしましょう。
・排泄物の処理にも気をつける…手足口病の菌は、排泄物からも排出されます。
おむつなどを処理するときは、ビニールで密閉するのはもちろん、処理後はしっかりと手洗いをしましょう。
手足口病は、症状が治まった後も、長い期間排泄物からウイルスが排出されます。
症状が治まったからと気を抜くと、再感染する危険性もあります。
また手足口病は、感染していても発症しない場合もあります。
その際にも、ウイルスは排泄物から排出されているため、普段から排泄物の処理や手洗いをしっかり行うことが大切です。
《本当に気をつけたいのは大人の感染!》
手足口病は、子どもにも大人にも感染します。
特に症状が重くなってしまいがちなのは、大人の感染です。
発疹の痛みや倦怠感などは、子どもより強く、痛みで歩けなくなるという方もいるほど。
・口内炎ができており、手や足に発疹のようなものがある
・口の中が痛い、熱が出ている
・原因不明の発疹が、手足、お尻などに見られる
・インフルエンザや風邪の前触れみたいな悪寒がする
・全身にダルさがある
・関節痛や筋肉痛がある
ご家庭に子どもがいなくても、公共交通機関や会社などで感染する場合もあります。
上記のような症状が見られたときは、早めに医療機関を受診しましょう。
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
生活習慣を整えたい方も、ぜひご相談ください!
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
当薬局では、新型コロナに関連した抗原定性検査を実施しております。
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