湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
9月に入ったものの、台風の影響による雨ばかりで困ったものですね。
台風や地震などの災害対策や薬の話について、コチラの記事にて詳しく紹介しています。
災害時にとても役立つ内容となっておりますので、ぜひご一読くださいませ。
さて今回は、名前をよく聞く病気の耳寄り情報をご紹介します。
実は知る人ぞ知る、意外な情報があるかもしれません。ぜひご覧くださいませ!
◎貧血&ビタミンDについてご紹介!-湯河原のトキワ薬局-
▼貧血で筋肉が衰えている高齢者は死亡リスクが高い
ブラジルのサンカルロス連邦大学 (UFSCar) と英国のユニバーシティカレッジロンドン(UCL) の研究者らによる研究では、高齢者の貧血と筋力低下が組み合わさると、10年以内に死亡するリスクが男性で64%、女性で117%高まることが示されている。
貧血だけでも男性の死亡リスクが58%増加する。女性の場合、ダイナペニア (筋力の低下) はそれ自体がより重要なリスク因子であり、死亡リスクが68%増加する。2つの状態が一緒になると、特に年配の女性にとってさらに大きなリスクが 生じるという。
「女性の場合、2つの条件が重なると死亡リスクは2倍になります。患者が医師の診察を受ける際には、貧血の原因を迅速に特定して治療する必要があります。筋力低下の理由を発見し、抵抗運動を処方することも重要です」と筆頭著者のマリアンヌ・マルケス・ルイス博士候補生は述べている。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167494322001200?via%3Dihub
★貧血は世代によって原因が異なるのをご存知ですか?
貧血とは、「ヘモグロビン」という赤血球の血色素濃度が低下した状態です。
ヘモグロビンは血液の中で、タンパク質と結合し、体中に酸素を運ぶ役割を担っています。
引用 井村屋HP
このヘモグロビンは鉄分を原料としているため、体内の鉄分が不足すると、酸素を運ぶ力が弱まり、疲労感・運動機能低下・頭痛・息切れなどを引き起こしてしまうのです。
貧血かそうでないかは、採血による検査で確認できます。
男女どちらとも、ヘモグロビン値が11.0g/dLを下回る場合は貧血と言っていいでしょう。
貧血は「鉄分不足」のイメージを持っている方も多いと思いますが、実は世代によって貧血の原因が異なる場合があります。
■若者世代の貧血は「鉄欠乏性貧血」が多い
若者世代で多いのは、鉄分の摂取量が少なかったり、出血により鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」が多いのが特徴です。
また女性の場合は、妊娠・出産・授乳で鉄分やミネラルなどが不足することもあります。
鉄欠乏性貧血は、栄養バランスを整えた食事や、規則正しい生活で改善しやすいと言われています。
ただし、消化器官などからの持続的な出血による貧血などの場合もあります。
貧血の状態が続くようであれば、必ず受診するようにしましょう。
■高齢者世代の貧血は「続発性貧血」が多い
高齢者世代にも「鉄欠乏性貧血」がありますが、特に多いのは「続発性貧血」です。
「続発性貧血」は、何らかの病気によって出血が続き、結果貧血になった状態。
続発性貧血は、悪性腫瘍や膠原病、骨髄のトラブルなど、慢性的に炎症が起こる病気が原因であることが多いのが特徴です。
高齢者世代の貧血は発症が緩やかなため、気づいたら状態が悪くなっていたという方も多いのです。
症状に気づいたら、早めに受診しましょう。
なお、加齢によりヘモグロビンを作ったり鉄分を吸収する力が弱まっていくため、「鉄欠乏性貧血」への対策も重要です。
★鉄分を意識した食事を楽しもう!
食事から意識的に鉄分を摂取することで、鉄欠乏性貧血を予防しましょう。
食品から摂取できる鉄分は吸収率の高い「ヘム鉄」と、吸収率の低い「非ヘム鉄」の2種類に分かれます。
特に「ヘム鉄」を含む食品を使うことで、効率的に鉄分を補給できます。
引用 厚生労働省HP
なお日本人成人に推奨される鉄分の1日摂取量は、男性が7.5mg、月経のある女性では10.5mg(月経のない女性:6.5mg)、高齢者(70歳代)では男性7.0mg、女性6.0mgとされています。
しかし中には、上記のようなレム鉄を多く含む食品が苦手な方もいるでしょう。
そういった方や、鉄分を食事からすべて摂ることが難しい場合は、サプリなどの活用も有効です。
人は何もしなくても生きているだけで、1日1.0mg以上の鉄分を消費します。
そのため、鉄分を意識的に摂取しつつ、他の栄養バランスにも配慮する必要があります。
鉄分について、気になる方は当薬局の薬剤師へお気軽にご相談ください。
▼ビタミンDの補給は、成人の抑うつ症状を緩和する?
ビタミンDのサプリメントは、うつ病の成人の抑うつ症状の緩和に有効かもしれない、という東部フィンランド大学からの大規模メタ分析の結果報告。
ビタミンDは、中枢神経系の機能を調節すると考えられており、その障害はうつ病に関連している。また横断研究では、抑うつ症状とビタミンD欠乏症との関連が観察されている。
けれども、うつ病に対するビタミンD補給の効果に関する以前のメタ分析は結果に不一致がみられていた。
うつ病患者の抑うつ症状を緩和する上で、ビタミンD補給がプラセボよりも効果的であることが示された。使用されるビタミンDの用量には研究によって大きな違いがあったが、通常、ビタミンDサプリメントは 1 日あたり 50-100μgだった。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10408398.2022.2096560
ビタミンDについては、こちらの記事でも紹介しています。
骨や筋肉を作る栄養素として、欠かさず摂取しておきたいビタミンD。
ビタミンDは、日光浴でも体内で一定量の合成がされますが、紫外線も一緒に浴びてしまうため、あまりオススメできません。
まずは食品からビタミンDを摂ることを意識してみましょう。
▼その症状、男性更年期障害かもしれません
「季節の変わり目のせいでやる気がでないと思っていたら、ずっとやる気が出ないまま…」
「最近、なんだか急に疲れやすくなったり元気が出なくなっている…」
その症状、そのままでは改善しないかもしれません。
・全身の疲労感や倦怠感
・不眠
・肩こり
・イライラ
・集中力低下
・抑うつ状態
こんな症状が続く場合、「更年期障害」の可能性があります。
女性の病気とされてきた更年期障害ですが、男性にも同じように更年期障害(LOH症候群)があることが分かっているのです。
引用 時事メディカル
特に男性での更年期障害は、女性よりも年齢層が幅広く、症状が長引くという特徴があります。
また生活習慣病やストレスと密接な関係があるとされているため、生活習慣の改善が必要とされる症状でもあります。
女性の更年期障害は回復することが多いと言われていますが、男性の更年期障害は待っていても回復しない場合が多いと言われています。
重度の場合は、医師との相談の上、適切な治療を受ける必要さえあるのです。
ご紹介した症状に心当たりがある方で、生活習慣を改善しても症状が回復しない場合は、早めの受診をオススメします。
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
体の不調や健康食品、漢方などに関してお困りの際は、一度当薬局へお越しください。
生活習慣を整えたい方も、ぜひご相談ください!
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
当薬局では、新型コロナに関連した抗原定性検査を実施しております。
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