湯河原の「くすりと健康相談薬局」トキワ薬局のHPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
前回のコラムでご紹介した「梅の宴」に、多くのご来場をいただき、誠にありがとうございました。
今後も星ヶ山公園「さつきの郷」や「湯かけまつり」など、様々なイベントがございますので、ぜひまた足を運んでみてください。
さて、今回はテレビなどでも話題が増えてきた「梅毒」などをピックアップします。
ペニシリンなど抗菌薬の登場などにより「過去の病気」として認識されていましたが、急増する事態を踏まえて、いま一度関心を高める必要が出ています。
◎いま日本で急増中の梅毒を知っていますか?-湯河原のトキワ薬局-
《若い世代に急増中!「梅毒」は死に至る可能性がある感染症です》
梅毒とは「梅毒トレポネーマ」という病原体による感染症です。
梅毒に感染すると、全身に様々な症状を引き起こします。
早期発見により完治が可能ですが、症状が出たり消えたりするため気づきにくく、治療が遅れると死に至る可能性もあります。
■梅毒は近年増加傾向にあります
引用 厚生労働省HP
以前まで少なかった感染者数が、2011年頃から増加を始めています。
特に注目すべきは、20代の女性の多さとコロナ禍に急増している点です。
20代の女性の割合が多くなっていますが、これは産婦人科などでの受診機会の多さや、テレビなどでの梅毒に関する報道が影響しているようです。
例えば、妊娠や中絶時、婦人科系の検査時には血液検査をする医療機関が大半なため、そういった場合に梅毒が見つかることがあります。
梅毒自体は徐々に増加傾向でありましたが、ここ最近テレビなどでの報道により「もしかして…」と気になった方が受診したことも関係しているでしょう。
しかし女性に比べて検査の機会が少ない男性の感染者数は、実際にはもっと多いはずです。
梅毒は自身だけでなく、パートナーにも感染していると考えるのが自然なため、男性にも定期的な受診や検査などが求められます。
性の若年化や、SNSでの安易な出会い、コロナ禍による孤独など、不特定多数の性行為が増える要素も影響して梅毒が急増しているのです。
■梅毒の感染経路
梅毒の病原体である「梅毒トレポネーマ」は、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。
性的な接触(他の人の粘膜や皮膚に直接触ること)が主な感染経路となっており、性行為だけでなくキスでも感染します。
人によっては挨拶でキスをする場合もあるため、かなりの不特定多数の感染経路が存在すると言えるでしょう。
■梅毒は感染後、数年〜数十年で症状が顕著に出てくる
梅毒には《Ⅰ期》《Ⅱ期》《晩期顕性梅毒》という3つの段階があります。
《Ⅰ期》(感染後約3週間)
感染が起きた部位(陰部・口唇・口腔内・肛門など)にしこりや潰瘍ができたり、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れたりする症状が出ることがあります。
この時期は、他者に感染をさせやすい時期です。
病変には痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
しかし軽快したように見えても、体内の梅毒トレポネーマは消えていません。
そして痛みや目に見える症状が軽快するため、自身の感染に気づかず、他の人と性行為などをして感染を広げてしまうことも多いと言われています。
《Ⅱ期》(感染後数か月)
Ⅰ期を治療せず3ヶ月以上経つと、病原体が血液によって全身に運ばれます。
Ⅱ期の大きな特徴は、手のひらや足の裏、全身に「赤い発疹(バラ疹)」などの皮膚の症状やトラブルが発生します。
このバラ疹も、痛みや痒みが無いと言われています。
引用 福岡市HP
発疹は数週間で消えたり、また再発を繰り返したりします。
もちろん、体内の梅毒トレポネーマが残ったままです。
梅毒による発疹は、風疹・麻疹・アレルギーといった発疹と間違われることもあります。
この時点で適切な治療を受けられないと、様々な臓器障害や死に至る《晩期顕性梅毒》へと移行することになります。
《晩期顕性梅毒》(感染後数年〜数十年)
感染後数年を経過すると、皮膚・筋肉・骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。
また、心臓などの臓器・血管・脳など複数の臓器に病変が生じることがあります。
場合によっては、障害が残ったり死に至ったりします。
■母体が梅毒に感染して起こる「先天梅毒」とは
母体が梅毒に感染した場合、胎児にも梅毒が感染する可能性があります。
母体から梅毒に感染することを「先天梅毒」と言います。
先天梅毒にかかった胎児は、出生後すぐは無症状であっても、数カ月後〜数年後に発疹・骨の異常・目の炎症・難聴などの症状が出ることがあります。
また先天梅毒や梅毒は、死産や早産のリスクも高めます。
母体が梅毒に感染した場合は、妊娠中に適切な治療を受けることで、母体だけでなく胎児の梅毒感染リスクも下げられると期待されています。
治療に使われるペニシリンは胎児にも安全な抗菌薬と言われていますので、妊娠中であっても気になる症状がある場合は、積極的に検査や治療を受けましょう。
■梅毒は血液検査で診断可能
梅毒が疑われる場合は、すぐに近くの医療機関で検査を受けましょう。
皮膚科、内科、感染症科、泌尿器科、産婦人科、耳鼻科などで検査が受けられます。
梅毒の判定には、医師による問診などの診察と、血液検査(抗体検査)が必要です。
医師が必要と判断した場合は、検査費用が保険診療扱いとなります。(詳細は受診医療機関までお問い合わせください)
また気になる治療は、薬の注射や服用といった場合が大半で、場合によっては1度の注射で終わるほど医療が進化しています。
ただし上記は早期の場合になりますので、やはり早期発見・治療が大切ですね。
厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業が、梅毒を含む性感染症やHIVの検査や相談施設などを紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
■パートナーなども一緒に検査を受けておきましょう
検査時に重要なのは、ご自身だけでなくパートナーなども一緒に診察・検査を受けることです。
梅毒は早期に治療をすれば完治する病気ですが、再感染・再発をします。
パートナーや感染が疑われる周囲の方にも、ぜひ診察・検査を受けるよう勧めましょう。
梅毒には年齢も関係ないため、子どもから高齢者まで可能性があります。
未成年であっても梅毒感染の可能性があるため、性教育の1つとして梅毒を始めとする性感染症について伝える場面も出てくるでしょう。
■梅毒の予防
・コンドームの着用
・不特定多数の性的接触を避ける
・身体を観察するなど健康への関心や習慣をつける
感染経路が多いため、100%予防をすることは難しいでしょう。
梅毒だけでなく、その他の病気についても日頃から自身の身体を観察したりして、健康への関心を高めておく必要があります。
気になる場合は医療機関への受診となりますが、薬局へのご相談も承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
《紫外線が強い季節にも最適!酸素ルームを設置しています》
当薬局では、酸素ルームを設置しています。
酸素ルームは血液中に酸素を行き渡らせ、全身の細胞へ酸素を運びやすくしてくれます。
細胞に酸素が運ばれると、細胞本来の機能が発揮されやすくなり、日焼けなどでダメージを受けた肌の再生を促してくれます。
春以降は紫外線量も多く、行楽の機会も増えるため、日焼けなど肌や目などへの紫外線ダメージには気をつけておきたいものです。
一番オススメなのは、日焼け前から対策として酸素ルームを利用すること。
事前に対策として取り入れておくと肌へのダメージ軽減などが期待できるため、紫外線量が多くなる4〜9月はより効果的にご利用いただけると思います。
加えて湯河原でも急に気温が上がり、すでに夏バテになっている方も出始めています。
自律神経の乱れを軽減してくれる酸素ルームは、夏バテ対策にもご利用いただけますので、ぜひお気軽にお声掛けください。
トキワ薬局では、健やかな生活をサポートできるよう、健康情報を発信したり、お客様へ健康に関する適切なアドバイスを行っております。
地域の方に限らず、観光地・湯河原においでの方の「旅人支援」も行っております。
お薬相談のほか、体の不調に関する悩み、お困りの際は、一度当薬局へお越しください。
なお当薬局の健康食品は、薬剤師が吟味して取り揃えておりますので、いつでもご相談くださいませ。
当薬局では、新型コロナに関連した抗原定性検査を実施しております。
詳細はコチラをご覧いただき、お電話や店頭にてお問い合わせください。
現在、販売価格をCov-19用を1600円/1個、6000円/5個、Cov-19+インフルエンザのハイブリットタイプ2600円/1個で提供しております。
当薬局では、検査手技の指導、お手伝い、結果判定後に検査結果報告書の発行までをお手伝いします。
【店舗情報】
<トキワ薬局本店>
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